サンフランシスコサワーブレッド [パンの図鑑]

サンフランシスコサワーブレッド
San Francisco Sour Bread

タイプ
リーン系、直焼き、食事パン
発酵法など
サンフランシスコサワー種による発酵
主要穀物
小麦粉
主な材料
強力粉、薄力粉、サワードウ・スターター、塩、砂糖、ドライイースト、水
サンフランシスコサワーブレッドは名前から想像できる通り、アメリカのサンフランシスコで生まれたパンで、クープが入ったその姿はバゲットなどの一般的なフランスパンと似ていますが発酵方法が異なる為、食べると軽い酸味が口の中に広がります。

サンフランシスコサワーブレッドの独特の風味はサンフランシスコサワー種と呼ばれている固有のサワー種を用いる為に生まれるもので、クラストが硬くクラムもしっかりとした歯ごたえがあります。
また、サンフランシスコの観光地であるフィッシャーマンズワーフでは、丸形のこのパンの中身をくりぬいてクラムチャウダーを入れたものを「クラムチャウダーボールブレッド」という名前で販売しており、人気の商品となっています。

食べ方としてはスライスした後にトーストし、チーズやハムをのせて食べたり、様々な具材を挟んでサンドイッチにするのがポピュラーな食べ方です。
また、日持ちしやすいのもサンフランシスコサワーブレッドの特徴のひとつです。

尚、発酵に用いられているサンフランシスコサワー種とは空気中に自然発生する乳酸菌であり、サンフランシスコサワーブレッドはこれを使ってゆっくりと時間をかけて発酵させています。しかし、現在のパン屋さんではイーストとの混合で焼かれている場合も珍しくありません。
また、サンフランシスコサワーブレッドの起源は1849年にゴールドラッシュが始まった時期に当時、金鉱を掘っていた人々がこのパンを食べていた事から広まっていったと言われています。