パネトーネ [パンの図鑑]

パネトーネ
Panettone

タイプ
リッチ系、型焼き、菓子パン
発酵法など
野生の酵母と乳酸菌を特殊な方法で増殖させたパネトーネ種で発酵させます
主要穀物
小麦粉
主な材料
強力粉、パネトーネ種、塩、脱脂粉乳、砂糖、バター、卵黄、リキュール、ドライフルーツ、水
パネトーネはイタリアのミラノが発祥の地とされているパンで、元々は日本でも有名なドイツのシュトーレンのようにクリスマスシーズンに食べるパンとして知人や親戚などに送る為に作られていましたが、現在ではクリスマスとは関係なく一年中作られるようになりました。

パネトーネはイタリアで生まれた特殊な天然酵母であるパネトーネ種だけを用いて発酵される為、時間はかかりますが香りや風味が良く、日持ちするとされています。発酵が終わった生地は型に入れて焼かれていますがマフィンのように小さなものから大型のものまで、大きさは様々です。
また、パネトーネの生地にはドライフルーツを入れるのですが、このドライフルーツとパネトーネ種の酵母で発酵した生地がマッチしており、口当たりの良いほのかな甘みを感じる事ができます。

尚、パネトーネの名前の由来はイタリア語で小さなパンを意味する「パネット」が変化したという説と15世紀にミラノで貧しいパン屋を営んでいたトニーに恋した娘が「トニーのパン」として発案したのが始まりであるという説があります。
また、パネトーネは小さいサイズのものは「パネトンチーノ」、アーモンド粉と卵黄、砂糖などを混ぜて、それをトッピングしたものを「パネトーネマンドルラート」と呼びます。