フォカッチャ [パンの図鑑]

フォカッチャ
Focaccia

タイプ
リーン系、天板焼き、食事パン
発酵法など
イースト菌で発酵させます。
主要穀物
小麦粉
主な材料
強力粉、薄力粉、塩、砂糖、オリーブオイル、ドライイースト、牛乳、水、モルトシロップ
フォカッチャはイタリアの北部にあるジェノヴァが発祥とされるパンで、その歴史は古代ローマ時代にまで遡ると言われています。また、名前の「フォカッチャ」とは「火で焼いたもの」を意味し、イタリアの食べ物として知られ、現在では世界中で食べられているピザの原型ではないかとの説もあります。

フォカッチャは特に何も手を加えないプレーンなもの以外にもドライトマトやオリーブ、ローズマリーなどをトッピングしたものがあり、トッピングを施したものを見るとピザの原型であるという話もうなずけるパンとなります。
また、表面にはオリーブオイルを塗って、焼き上がりが平らになるように指先などでくぼみをつけてから焼くのが一般的ですが、バターを塗ったり、砂糖をまぶして甘くしたりしているフォカッチャ・ドルチェもあります。

フォカッチャの本場、イタリアではビールや炭酸ジュース(キノットなど)と一緒におつまみとして食べられる事も多く、炭酸と非常に相性が良いとされています。
日本では写真のような四角形のフォカッチャよりも丸形の方が一般的です。

尚、種入りのオリーブを埋め込んだフォカッチャは「貧しい人のフォカッチャ」と呼ばれ、その由来は種を取るのに手間がかかり、沢山食べれなかった事にあると言われています。