馬拉糕(マーラーカオ) [パンの図鑑]

馬拉糕(マーラーカオ)
Ma lai gao

タイプ
リッチ系、蒸しパン、菓子パン
発酵法など
無発酵、ベーキングパウダーを用いて生地を膨らませます。
主要穀物
小麦粉
主な材料
小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖、卵、水
馬拉糕(マーラーカオ)は中国風の蒸しカステラとも言われているパンですが、その伝来は日本のカステラとは違ってオランダではなく、マレーシアから伝わったという説と中国の広東地方で作られ、重層やかんすいを入れる事によってできた褐色の色合いがマレーシア人の肌の色に似ていた事からこの名がついたという説があります。
現在では主に中国の南部や香港などで食べられています。

マーラーカオは見た目からもふんわりとした食感が伝わるパンですが、食べるとしっとりとした感触もあり、卵と砂糖(黒糖や三温糖を使う事が多い)が効いた甘く優しい味わいが特徴的です。
生地をふっくらと膨らませる為には素早くサックリと混ぜて余分なグルテンを出さないようにし、室温でガスを十分に発生させると良いとされています。

マーラーカオには細かい違いを含めると様々なバリエーションがあり、ココナッツパウダーやカスタード、エバミルクなどを入れてより風味豊かに仕上げたもや表面にゴマをまぶしたものもあります。
また、上記の写真のような形状のもの以外にもカップケーキのような丸い形状のものも一般的です。

尚、マーラーカオの名前の意味は「マーラー」の部分はマレーシア、「カオ」の部分はケーキを意味しています。