黒パン
Rye Bread

黒パンはロシアの食事パンの定番のひとつで、名前の通り、真っ黒な姿をしています。また、パンは主要穀物として小麦粉を使うものが殆どですが、この黒パンは粗挽きのライ麦をメインに使用し、小麦粉やそば粉を追加して練り上げて作ります。

黒パンは基本的には長方形のワンローフ形をしており、型に生地を入れて焼きます。色が黒い為、重そうに見えるパンですが、黒パンは見た目通り実際にずっしりとした重さと僅かな酸味がある事が特徴のひとつとなっています。
クラストの部分とクラムの部分の両方にしっかりとした噛みごたえがあり、日本のパンに多い、ふっくらとした食感を好む方は苦手な場合があるかもしれません。
また、黒パンは水の浸透に時間がかかる上に発酵も焼きあげも難しく、主にライ麦を使う事から初心者の方が作るには少し敷居が高いパンだと言えます。

本場ロシアでは黒パンはロシアの白パン「バトン」と共に頻繁に食卓に並ぶロシア人にとっては欠かせない食品となっており、サワークリームやバターを塗って食べるという食べ方が一般的です。
また、塩気の多いものとも相性が良い為、鮭やキャビア、オイルサーディンなどの海産物と一緒に食べられる事も多いようです。

尚、黒パンは焼きたてよりも焼いてから丸一日位時間が経った方が美味しいと言われています。