ブリオッシュアテット [パンの図鑑]

ブリオッシュアテット
Brioche a tete

タイプ
リッチ系、型焼き、食事パン
発酵法など
イースト菌による発酵
主要穀物
小麦粉
主な材料
強力粉、生イースト、ショートニング、卵、塩、砂糖、牛乳
ブリオッシュアテットはフランスのノルマンディー地方が発祥の地とされるパンで、元々はお菓子の一種であり、お祝い事の際など特別な日に作られていた食べ物です。
卵とバターをたっぷりと使用した非常にリッチなパンですが甘さは控えめで味わいに関しても割とシンプルなものになっています。

ブリオッシュアテットの特徴的な形は、球形に成形した生地の中心部分をつまんで、ちぎれる寸前まで伸ばして中心に置く事で作られます。また、ブリオッシュアテットの「テット」とはフランス語で僧侶の頭という意味でこの特徴的な上部の突起が名前の由来だとされています。
テット以外にもパウンド型の「ナンテール」、円筒型の「ムスリーヌ」、王冠型の「クーロンヌ」などの種類があります。
また、生地の材料についてはシンプルな味わいのオーソドックスなものの他にクリームやチーズを入れたもの、ナッツやレーズンなどを入れたものなど、様々なバリエーションがあります。

尚、フランス国王ルイ16世の王妃として知られているマリー・アントワネットが貧困に苦しむ民衆に対して向けた言葉である「パンを食べられないならお菓子を食べればいいのに」のお菓子とは、このブリオッシュアテットの事ではないかと言われています。