あんパン [パンの図鑑]

あんパン
Anpan

タイプ
リッチ系、天板焼き、菓子パン
発酵法など
パン酵母(イースト菌)で発酵させます
主要穀物
小麦粉
主な材料
強力粉、パン酵母、砂糖、塩、脱脂粉乳、マーガリン、卵、水
あんパンは現在、東京銀座にある木村屋總本店がまだ文英堂と呼ばれていた明治2年に日本人に合ったパンを作ろうというコンセプトの元、作られた酒種あんぱんが起源とされており、この「あんパン」が完成するまでには5年の月日を要したと言われています。

こうして試行錯誤の末に生み出された初の日本発祥のパンである「あんパン」は桜の花の塩漬けを添えて「桜あんパン」として明治天皇に献上された事でも知られており、明治天皇もお気に入りの一品であったと伝わっています。
また、あんぱんは現在も木村屋の人気商品となっていますが、現在のあんパンがパン酵母を使って発酵させている事に対して、開発当初のあんパンは「酒種」を使用しているなどの違いがあります。
あんパンの特徴はやわらかい生地と中身の甘みの強いあんがあげられますが、あんに関してはこしあんのものとつぶあんのものの両方があります。トッピングについては写真のようにゴマがふりかけられているものや、中央にあなが開いていてあんが見えているものなど、細かい違いではありますが様々なバリエーションのものが存在しています。

尚、クリームパンやジャムパン、コロネなど、日本発祥のパンの多くの種類であんパンと同じ生地が使用されています。